仕事の原則は、お客様のために尽くすことだが、
お客様が困っていることを解決しても、
お客様のためにならないことがある。
例えば、医者が患者の痛がっている箇所を治療しても、
治療後も患者が健康に生きられるとは限らない。
痛いからといって、薬を投与しても、
一時的にはラクになるかもしれない。
しかし、痛くなったら薬を投与することを繰り返せば、
もとの身体よりむしろ悪化することだってある。
目の前の現象にだけ目を奪われてしまうと、
その先が見えなくなってしまう。
「どこへ向かっていきたいのか」を見失ったら、
その場にとどまり続けるしかなくなってしまう。
仕事をするときは、目の前の現象を観察しつつも、
お客様の向かいたい方向を一緒に共有するようにしたい。